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清陽軒@西長住

□大分発の昭和ラーメン

西長住にある清陽軒へ。横手と若久に同じ屋号のラーメン屋があるが、いずれもここの大将の弟さん。まな板に向かって黙々と仕込み作業をする眼差しが熱い職人風の大将は話すととても気さくな方です。

清陽軒本店@西長住
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"もう50年くらい前の話ですが・・"と大将が締めくくった。
大分県庁ちかくの名店清陽軒での修行の話だ。


ラーメン(400円)を注文した。





ラーメン 400円
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緑色の小ぶりなドンブリは横手店と同じ物。あっさりした豚骨だがロートルは高め。獣臭とグルソウが広がる黄昏タイプでかなり好みだ。チャーシューは極力味付けを控えた薄味薄切り型でスープと喧嘩しない。これは大分の本店とよく似ているのでやはりこのラーメンの源流は大分なんだろう。海苔のイカダに乗っかった胡椒と切り方は違うが茹で卵のトッピングも大分清陽軒本店の流れ。スープは大分本店とはやや違うがとても福岡のラーメンぽさを感じる。大分と福岡のハイブリッド清陽軒。

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やや柔らかめの麺をスルッと啜る。大分発福岡行きのラーメンはやや姿を変えながらすっかり土着の物となる。半世紀の時を経て変化しながら辿りついた一杯。壮大な時空の流れを感じながらどんぶりと向き合う。400円のなんて事ないラーメンなのですが、そんな事を勝手に考えながら啜るとおつりがくるほどのワクワク感があるのです。


ごちそうさまでした。

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by cafeh | 2010-01-25 07:35 | 福岡市 南区

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